今畑  2000.11.04
中畑〜今畑〜中畑
単独



かなり以前、それも10年以上も前から気になっていた場所。
ウチの裏山の和泉山脈の中にある「今畑」。
地図によると、廃村となっている。

そこより手前に「中畑」という集落がある。
ここも以前から、気になっていた所だ。
泉佐野から打田に抜ける道路沿いに、
「中畑」という道路標識がある。
「中畑」には、以前クルマで、行ったことがある。
山の中の寂れた山村をイメージしていたのだが、
意外と、民家が多く、また新しい家もあり、興味を引くものはなかった。
もっとも、大阪まで通勤できる距離でもあり、当然と言えば当然なのだが。

そして、その「中畑」の奥に今回目指す「今畑」が存在する。
以前、中畑を訪れた時に集落内は、道路幅が狭く、
普通車で通り抜けるのが困難な状態だった。
そこで、今回は、泉佐野から打田に抜ける大きな道路沿いにある
神通温泉脇にクルマを置き、そこから中畑を経て、今畑まで歩いてみた。



中畑までは、山の中ののどかな田園地帯である。
さらに中畑の集落を抜け、その奥へと歩いた。
徐々に廃田が多くなり、道路の上に栗が落ちていたりと、
人の営みが薄れてくる。
道路が曲がりくねって、両脇に山が迫ってきた所に、
急勾配で右へと登っていく横道があった。
方向などや距離などから、この道を登ると、
目的地の今畑があるのではないか?
きっと、そうにに違いないと思い、この急な坂道を登り始めた。
道路は湧き水で濡れており、また苔が生え、非常に滑りやすい。
さらに、登り続けると、倒木があったりで、決して歩きやすい道ではない。
「ほんとにこの上にあるんかいな?」と思いながら、
10分ほど歩いたら、何やら建物が。。。。
そこにあったのは、車庫。クルマが中に入ったままである。
古いサニーだ。普通車なのだが、非常に小さいサイズだ。
昔のクルマは小さかったんだなぁ。
今の普通車では、とてもこの狭い道路を走ることはできない。
すぐに、また車庫があり、もう少し歩くと、
右手に石垣があり、建物があったような雰囲気だ。
さらに、奥に進むと、左右に更地がある。しかし、建物は見えない。
だが、まだ空中に電線が残っており、それを追うことにした。
電線の下を、ほとんど道でないような所を進んだ。
そうすると、ついに建物を見つけた。

まず、一つ目は納屋であろうか、
ちょっと暗くて中を確認することができない。
そして、その奥に民家の跡がある。
ここは、玄関は頑丈に閉じられているが、
横からは、簡単に中に入れる状態だった。
中に入ると、なぜか卓袱台に茶わんがあったり、炊飯器があったり、
なんか出ていく直前まで、普通に暮らしていたような感じである。
この村を離れるときは、計画的に引っ越したのでは、なかったのだろうか?
なにか事件や事故があり、突然村を離れることになったのであろうか?
壁には、20年ほど前のウルトラマンのカレンダーがあった。
子供がいたのであろう。その子供は、当然大人になっているハズだが、
今ごろ、どうしているのだろうか?隣の中畑に住んでいるのであろうか?
そんなことに思いを馳せてみた。
写真を何点か撮らせていただき、この廃屋を出た。

もと来た道を戻り、更地の所まで戻った。
片方の更地に進んだ。すると、樹木に隠れて見えなかったのだが、
その奥にも一軒廃屋があった。
しかし、周囲は、樹木や茂みに囲まれ、容易に近づける状態ではない。
唯一、外に洗濯機があったのが、印象に残る。
さらに、もう一方の更地の方へ進んだ。


ところが、その更地に入ろうとした瞬間!・・・・・・。



あっ!!




僕は、捕まってしまった。



そう、大きなクモの巣に・・・・。
うへぇ〜〜。
そして、すぐ横には、大きすぎる獲物にびっくりして、
逃げていくコガネクモの姿があった。


僕も、この辺で、そろそろ退散しようか・・・・。





ついに見つけた

廃屋。
徐々に自然へと
戻りつつある。


廃屋

屋根に穴も見える。
ここが正面。



廃屋の中

散乱している。
これまでに
何人も来たのであろう。


衣装ケース

衣装が残っている。
急に家を
離れたのであろうか?


テレビ

なぜか、
同じテレビが
2台あったりする。


また、発見

しかし、ブッシュで
近寄ることが
出来なかった。


道路

今畑への道。
かなり狭い。








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