マンションの窓から、すぐウラに見える和泉山脈。
その中でも、最高峰の和泉葛城山から犬鳴山に至る
ウチのマンションから最も近い稜線は、
紀泉高原スカイラインという道路があり、
今まで、この部分は歩いたことがなかった。
今回、この未踏部分を歩くことにより、
北は呑鶴峰から南はつづら畑まで、
大阪府県境の約70km程度を徒歩で繋がる予定である。
●
南海電車で貝塚駅まで行き、
貝塚駅からは、日本で2番目に短い私鉄水間鉄道に乗車。
しょっちゅう見ているが、乗るのは小学生の時以来のことだ。
さらに、水間鉄道バスに揺られて、蕎原のバス停に着いた。
蕎原から、登るのは初めてなのだが、すぐに塔原からの登山道に合流。
合流後は、何回も歩いたことのある道だ。
山頂付近は、天然記念物のブナの大木が生い茂っている。
いつ見ても、ここのブナは大きい。
しかし、若木が育っていないので、絶滅が危惧されているブナたちだ。
ここから、一路、稜線を通り、大石ヶ峰を経て、鍋谷峠へ。
以前、逆の鍋谷峠から和泉葛城山へは、歩いたことがあるのだが、
このときは、見事に道を間違い、稜線直下の道を歩くハメになったので、
今回はあくまで稜線や府県境にこだわって歩いた。
葛城山一等三角点を通過し、大石ヶ峰を経て、
さらにハナノタワを経由し、キワタワへ。
地図では、ここからは稜線に道はなく、南側に降り、
下の稜線に平行の道に出なければ、いけないハズだったのだが、
なんと目の前には、小堂峰に通じる稜線の道が・・・。
それならば、この稜線の道を通って、鍋谷峠に出て、
そこから、南側の稜線下の平行の道を通って、
またキワタワに出れば良いと考えた。
鍋谷峠には、思い通りに出た。
そこから、稜線下の平行の道も以前歩いたことあるので、すぐにわかった。
さて、どこかに分岐があって、
そこを右に曲がり、稜線に出れば、キワタワのハズ・・・だった。
しかし、分岐を発見できず。
どうみても行きすぎているので、
道の無いところを強引に稜線に出た。また、迷子・・・・(笑)。
出たところは、ちょうど大石ヶ峰のすぐ横だった・・・。
つまり、キワタワ-大石ヶ峰間の稜線・・・
わずか10分程度か。未踏破で残る(笑)。
ここからは、葛城山山頂下の売店まで戻り、紀泉高原スカイライン沿いに歩く。
道路が稜線から少しずれるところには、
親切にちゃんと稜線沿いに登山道が付いている。
これは、今まで数十回とクルマで走っている道路なのに、
今回歩くまで全然気付かなかった。
五本松に出て、そこからは、新しく出来た紀泉高原道路沿いに府県境を降りていく。
そして、大タワで、道路と別れ、登山道に入っていく。
しかし、この分岐が非常にわかりづらい。なんとか踏み跡を見つけたが・・・。
そして、しばらく行くと右手に真下へと降りて行く道がある。
この下へ行く道は、恐らく裏行場の道。目的の道とは違う。
この時点で、太陽はもうあと30分ちょっとで沈みそう。真っすぐ先へと急ぐ。
しかし、ここから道が不明瞭に。
なんとなくの踏み跡を辿るが、どうも下へと降りていっている。
目の前の橙明ヶ岳に向かっている様子ではない。
ところが、そちらへ行こうとしても、ブッシュで行く手が遮られる。
ありゃまぁ〜〜。また、迷子。
あまりウロウロとしてたら、日が暮れてしまう。
仕方なく元来た道へ、戻る。
そして残念ながら、今回の目的の道ではない裏行場を降りる。
ウワサでは、かなり危険な道であるようだ。しかし、時間がない。
木の根っこを掴んだり、フィックスロープを使って、急いで降りる。
ほとんど垂直に近い下りだ。
闇が迫ってくる。真っ暗になるまでに、下に降りれるのだろうか?
こんな時間に登ってくる人もいまいと、あまり落石も気にせず、一直線に下った。
時間にして、20分もかかっただろうか?
なんとか真っ暗になるまでに、行者の滝まで降り着いた。
ここまで来たら、一安心。いわゆる参道の道だ。
ここからは、ヘッドランプを付けて、のんびりと歩いてバス停まで下った。
バス停に着いたときは、もう真っ暗な夜であった。
しかし、この界隈は、枝道が多かったり、踏み跡が消えていたり、
ほんとに、迷子になりやすい山域である。
深い山ではないから、楽しんでられるが・・・・。